手羽イチロウと申します。
武蔵野美術大学彫刻学科を卒業して、普段は美大の良さを伝える美大愛好家としてネットで活動していますが、裏（?）では大学広報も担当しています。
そして、この1
今回は、ムサビ生なら誰もがお世話になる学生食堂（学食）について、知られざる歴史も含めてお気楽ご気楽に紹介していきましょう!
ムサビの学食は「ホール」と「12下」
ムサビには、鷹の台ホールA棟2階「第1食堂」と12号館地下1階「第2食堂」の2つの学食があります。
私が学生時代は第1食堂を「タカホ」または「ホー
「タカホ」には鷹の台ホール全体を表すケースと第1食堂のみを表現するケースがあるけど、以降は「建物=タカホ」
学生さんに聞くと、今は学食を「ウ
学食に話を戻します。
ホールはシダックスが運営している
ホールは、「シダックスコントラクトフードサービス株式会社」（以下シダックス）さんに運営業務をお願いしています。
「シダックス」といえば、私は学生時代お世話になった「レストランカラオケSHIDAX」を真っ先にイメージしちゃうけど（B'zばかり歌ってた）、もともとは社員食堂から始まった会社なんです。
■シダックスヒストリー | シダックス
等によると、
ちなみに12号館地下1階第2食堂は株式会社アイビー・
ムサビとシダックスさんとのつながりは19
記事を書くために昔の契約書を探したら、甲欄に田中誠治、乙欄に志太勤と、それぞれの重要人物である二人がサインしていて、
シダックスの発展にムサビが大きく関係している?!
最初はこれまで通りの学食でスタートしました。
でも、
今となっては普通の方法ですが、日本の給食・
この実験の成功を足がかりに、シダックスさんは19
ちなみに、
でも、学生食堂や社員食堂で定番になった日本型カフェテリア方式の日本初のお店が、なぜムサビのホールだったのか?
調べてみると、シダックス社史編纂委員会『志魂の道 シダックス
カフェテリア方式の提案を他の受託先には断られていた。だが、武蔵野美術大学は、勤の申し出をすんなり受け入れてくれた。
「武蔵野美術大学さんは美大の中でも自由な雰囲気なところ。だから、カフェテリア方式の導入の挑戦を理解してくださり、実験をやらせてくれたのだと思う。」
〈中略〉
いざ営業を開始すると、実験店という名の通り、毎日が試行錯誤の連続となった。
厨房機材の交換は大学側が負担することになるので「そんな成功するかどうかわからないものをうちで実験しないでよ」と感じるのは当然。でも、ムサビはチャレンジする人に寛容な大学だからこそ第1号店となりえたんですね。ムサビはファーストペンギンになりがちですが、昔からそうだったんだな。
ホールのメニューといえば・・
実はこれを調べるのにかなり苦戦しまして。
というのも、大学史史料室で各研究室や建物の歴史はすぐにわかるのだけど、なかなか学生生活に直結した資料・・例えば学食のメニューや写真が大学公式冊子などにほとんど残って無いんですよ。
でも、学生さんが作った冊子からいろいろ発見することができました。学生さん偉い!!
まずは、
この中で気になる単語は「ダンパ」と「夕食セット」。
「ダンパ」とは「ダンスパーティ」の略で、昔は学生主催のダンスパーティを鷹の台ホールで頻繁にやってたんです。以前、今井良朗先生（元 芸術文化学科教授・現本学名誉教授）や長澤忠徳理事長からダンパの話を聞いたことがあるんですが、お二人とも遠い目をしながら「あの頃は楽しかったなあ・・」と語ってました。ちなみに樺山祐和学長にもダンパのことを聞いたら、
夕食セットは手羽が学生時代にもあり、4年生の頃はほぼ毎日お世話になってました。
卒業制作に入ると毎日
大学公式冊子で確認できたのは、
当時の料理写真が掲載されてます。
この写真を見るだけで、ガラスの（ガタガタの）スライドドアをあけて冷え冷えのサラダや冷奴を取り出したことや、ホールでダベってた風景を思い出します。ちなみにこの写真にあるものはだいたい食べたけど、福岡出身の手羽は黒い出汁のうどんだけは食べたことがありません。福岡の画塾の先輩から「受験の時に学食でカレーを食べると合格する」と都市伝説を聞かされ、試験の時にみんなでカレーを食べたのもいい想い出。
次もやはり課外活動協議会が作成した20
左ページ上のボルシチはよく食べたなあ。ちょっと甘めの味付けだったような。
この頃には既に「第1食堂といえば」な「カ
タマビには蕎麦&うどんが合体した「イイオメンツー」がありますが、ムサビは「カ
美大のいいところは、こうやって学生さんが描いたイラストで学生生活の記録や記憶が刻まれてることかもしれませんね。
・・
↑これでしょ?この話を皆さんはしたいんでしょ?
そして、
「実は螺旋階段があった」という話も含めて次回書きます。
お楽しみに!!
